面白きことは良きことなり

拙く未熟なiOSエンジニアの備忘録と戯言

ATS(App Transport Security)を"Xcode8 beta4"+"iOS10 beta4"でテストしてみた

いつも通りbeta4が出たので検証してみた。

テスト方法

テスト方法は、プログラムの使い回しで基本今までを踏襲していますが、下記赤字が変更点となります。

  • iOS10は、iOS10.0 beta4を使用
  • iOS9は、iOS9.3.3を使用
  • ATSは、最初Xcode7BuildのipaとiOS9の組み合わせで発動していたので、Xcode7BuildとXcode8Buildで違いでるか比較
  • NSAllowsArbitraryLoadsInWebContentの設定で挙動がどう変わるか確認
  • HTTPSは、URLにhttps://www.apple.com/を使用
  • HTTPは、URLにhttp://www.yahoo.co.jp/を使用
  • HTTP(LAN)は、MAMPを使用してURLにhttp://192.168.0.12/を使用
  • UIWebView / WKWebView / NSURLSession / SFSafariViewController の4つで比較
  • キャッシュ?のようなものが残り不自然な挙動があったため、テスト毎にテストアプリをインストールし直して実行
  • ATSは表のKeyのみを設定
  • 補足としてnoneとなっているものはKeyを削除している状態のこと

↓↓↓以下結果 (赤字が前回と比較して変わった点 ※今回はなし)↓↓↓

Xcode7.3.1 Build

f:id:aryzae:20160803012951p:plain

Xcode8.0 beta4 Build

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結果

  • NSAllowsArbitraryLoadsInWebContentが相変わらずWKWebViewではなく、UIWebViewに効いている。
  • さらにこの時、UIWebViewDelegateのwebViewDidFinishLoad(_:)が2回呼ばれる不可解な現象も前回と同様に発生。

Appleで改めてNSAllowsArbitraryLoadsInWebContentの内容を確認したところ、WKWebViewとUIWebView(iOSのみ)に適用されるようなので、WKWebViewに効いていないのはバグぽい。(NSURLSessionは、NSAllowsArbitraryLoadsInWebContentの影響を受けないような内容も書いてあるぽい?英語力ないので正しくはわかりません。)


また、同列のKEYに新しく下記がいつのまにか追加されていたので、近いうちに動作を確認できたらする予定。(Xcode8 beta4ではKEYの候補が表示されなかったので未実装の可能性もあり。)

  • NSAllowsArbitraryLoadsInMedia
    • AVFoundationからAPIを使ったメディアのロードの許可/不許可ぽい
  • NSAllowsLocalNetworking
    • ATSを無視してLocal IPからのリソースの読み込みの許可/不許可
  • NSRequiresCertificateTransparency

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